北米日産より誕生した「クエスト」。抜群の広さををもったミニバン中のミニバンです。
モデルチェンジを繰り返し、外観、内装共にグレードアップし続けている車種です。
現在は「4代目クエスト」が最新として流通されており、これは日本向けのエルグランドのボディサイズやデザインを変更している車になっています。
アメリカ人の体格に合わせて設計されていることもあり、基本的にエルグランドと比べ外観、内装は広くなっています。
ワンタッチのパワースライドドア、折り畳み式シート、リアストレージなど、日産クエストは様々な革新技術を駆使し、進化しています。
日産クエストの写真をご覧頂けます。お好きな画像をクリックして頂くと拡大表示されて見やすくなります。
日産クエストの外見から内装まで写真を掲載していますので、隅々までご覧頂けると思いますので、ごゆっくりお楽しみください。
日産クエストの基本データです。前述の通り、アメリカ人の体格向けに設計されていますので、国内エルグランドなどと比較すると、外観も大きく、内容も広い、全体的に大きいイメージとなります。
全長 | 186cm(with roof rack) |
全幅 | 197cm |
全高 | 508cm |
ホイールベース | 300cm |
車両重量 | SV 2000KG / SC 2090 |
車両総重量 | SV 2385KG / SC 2475 |
エンジン型式/排気量 | VO 35/3.5l |
タイヤサイズ | SV P225/65 TR 16/SC P 235/SS TR 18 |
燃料タンク(ガロン) | 76l |
日産クエストには多くの魅力的な装備品があります。各グレード毎に備え付きの装備品をご紹介します。
グレードが上がるにつれ、装備品の数、質が上がります。
Grade S
3.5L V6 DOHC 24バルブエンジン VQ35DE
エクストロニクスCVT
4輪アンチロックブレーキシステム
4輪ディスクブレーキ
16inchスチールホイール・ホイールキャップ
後席プライバシーガラス
P225/65TR16オールシーズンタイヤ
日産インテリジェントキー
紫外線防止ガラス
AM/FMインダッシュ6CDオーディオシステム
MP3/WMA CD再生可能
4スピーカー
イモビライザーシステム
プッシュスタートスイッチ
パワーウインドウ
クルーズコントロール
ステアリングスイッチ
12Vアウトレット×2
木目調インテリア
センターコンソール
取外し可能2列目センターコンソール
2列目キャプテンシート
16カップホルダー
トラクションコントロール
デュアルエアバック
運転席助手席サイドエアバック
天井エアバック
フロントエンジンフロントホイールドライブ(FF)
ビークルダイナミックコントロール(スタビリティコントロール)
タイヤプレッシャーモニタリングシステム
車両セキュリティーシステム
AUX(補助音声入力ジャック)
Grade SV
プレミアムAM/FM/CDオーディオシステム4.3inchカラーディスプレイ
6スピーカー
イルミネーテッドステアリングオーディオコントロール
ラジオデータシステム
スピードセンシティブボリュームコントロール
オートリバース機能付きワンタッチ電源両側電動スライドドア
16inchアルミホイール
レザーステアリングホイール
フォグライト
リヤビューモニター
トライゾーンオートマチックエアコン
カンバセーションミラー
運転席電動ランバーサポート
運転席シートバックポケット
iPod用USB接続ポート
Bluetoothハンズフリーシステム
Grade SL
18inchアルミホイール
P235/55TR18オールシーズンタイヤ
ウインカー内蔵ヒーター付きドアミラー
自動防眩バックミラー
ルーフラックサイドレール
8ウェイ運転席電動パワーシート
シートヒーター
本革シート
本革シフトノブ
ヘッドライト自動ON/OFFシステム
Grade LE
本国専用HDDナビ8カラータッチスクリーンモニター音声認識付き
リバース連動ドアミラー
アドバンスクライメートコントロールシステム
二列目三列目マニュアルサンシェイド
4ウェイ助手席電動パワーシート
運転席メモリーシート
120VのACコンセント
13スピーカー
9.3ギガHDDミュージックサーバー
DVDエンターテイメントシステム(11inchモニター)
デュアルメディア再生機能
ワイヤレスヘッドフォン×2
ブルートゥースワイヤレスオーディオストーリーミング
XM社衛星ラジオ
死角警報システム
エアコンポリフェノールフィルター
ディスチャージヘッドライト
初代日産クエスト V40型
1992年に北米国際オートショーで発表され、初代クエストは日産の北米専用MPVとして登場しました。初代日産クエストは、フォードと共同開発され、1987年に「日産CR」として、日産が人材、フォードは開発資金を提供する形で進み、開発は日産がリサーチ&デベロップメント、搭載されるV型6気筒OHC VG30Eエンジンの生産、最終組立はフォード側で行われました。日産では日産クエストとして販売され、フォードではマーキュリーブランドを使用し、マーキュリー・ヴィレジャーとして販売されました。日本国内の車種拡充と日産専用船の北米輸出船の帰り便の空きを有効活用する為に、日産車体が輸入元、オーテックジャパンが発売元となり、北米専売車種である車に国内法規にあわせる為に最低限の改修を行い一部の日産ディーラーで販売されました。同クラスの国産ミニバンと比べ、少数枠での輸入車ゆえ価格が高価に設定されてあった為なのか、販売台数は少数に留まってしまいました。その他、並行輸入業者によりクエスト、ヴィレジャー共に並行輸入の形で少数が輸入されていました。
2代目日産クエスト V41型
1999年に発売され、プラットフォームを先代の流用としながらも、スライドドアを左右に装備し、エンジンもV型6気筒 OHC VG33E型となりました。2001年にはフェイスリフトが施され、フロント・リアともにデザインが変更されました。しかし2002年にクエストとヴィレジャーの生産を終了し、ヴィレジャーはモンテレーにモデルチェンジしたため、ミニバンでのフォードとのジョイントもこの時期に終了しました。
3代目日産クエスト V42型
2003年1月に北米国際オートショーに新型クエストを出展され、その後2004年モデルとして発売され、生産は北米日産会社のミシシッピ州キャントン工場にて行われました。2005年4月、上海にて中国向け「クエスト」(中国名:貴士)が披露され、同じ年の8月に台湾、中国などへ向け、輸出が開始され始めます。2007年には『Forbes』誌の「2007年 性能が最も低い車種」第8位に、この車が選ばれ、上位10車種のうち、日本企業は日産だけであり、この1台のみランクインしました。同年のオート・パシフィック社による調査では、ミニバン顧客満足度No.1を獲得しました。3代目日産クエストは2009年にNISSAN USA発表の、The 2010 Nissan Lineup: Charting the Changesにて、クエストのV42モデルは2009年にて生産終了と発表されました。
4代目日産クエスト RE52型
2010年7月7日に北米日産により写真が公開され、2010年12月にロサンゼルスオートショーにて正式発表されました。同じ日産のエルグランドとの主な相違点として、全長が185cm、全幅が120cm拡大されており、エンジンはV6・3.5LのVQ35DEのみ。外観では、フロントマスクとリアテールのデザインが異なり、前後のバンパーも奥行きが広いために全長が5mを超えています。またエルグランドでは全く設定のないルーフレールが標準もしくはオプション装備として用意されており、インパネは共通しているものの、アメリカ人の体格に合わせてシートの大きさや足下の広さが異なっている点が大きく相違しています。シートは助手席や2列目に搭載されているオットマン機能が省略されており、また2列目を前に折りたたむ事で3列目用のテーブルとして使用する事が出来る仕様となっています。